Quelio / 機能詳細

機能詳細

Quelio が対応するデータベースのバージョンと、データベースごとに「できること」「できないこと」をまとめています。 できないことの多くは、そのデータベース自体の仕様によるもの(SQLiteのALTER TABLEの制約など)と、 Quelio が未実装のものの2種類があります。理由も併記しています。

対象バージョン: Quelio v0.7.3 最終更新: 2026-08-31 ベータ版のため今後変更されることがあります

01対応バージョン

「対応バージョン」は、Quelio が使っているクエリ・コマンドが動作する範囲です。 ベータ版のため、記載したすべてのバージョンでの網羅的な検証は行っていません。

データベース 対応バージョン 接続方法 根拠・補足
MySQL 5.7 / 8.0 / 8.4 / 9.x TCP(SSHトンネル可) 定義の取得に information_schema を使用。 EXPLAIN ANALYZE は MySQL 8.0.18 以降でのみ利用できます。MariaDB (10.x / 11.x) も接続・参照は可能ですが、動作確認は限定的です。
PostgreSQL 10 以降(12 以降を推奨) TCP(SSHトンネル可) カラム情報の取得に pg_attribute.attidentity(10で追加)を使用。 パーティションテーブルの表示も10以降です。スキーマ(search_path)に対応しています。
SQLite SQLite 3 系のデータベースファイル ファイルを直接開く エンジン(SQLite 3.51)をアプリに同梱しています。 環境に SQLite をインストールする必要はありません。存在しないファイルを指定しても新規作成はしません(打ち間違い防止)。暗号化DB(SQLCipher)は開けません。
Valkey
(Redis互換)
Valkey 7.2 以降 / Redis 6.0 以降 TCP・TLS(SSHトンネル可) 値の更新に SET … KEEPTTL(6.0で追加)、stream の操作に XADD 系(5.0で追加)を使用。 動作確認は Valkey 8.1 で行っています。クラスタ構成・Sentinel は未対応です。

02機能対応表

対応 一部のみ・制限あり 非対応
機能 MySQL PostgreSQL SQLite Valkey
接続
SSHトンネル(鍵認証・パスフレーズ) ローカルファイル
SSM / Cloud SQL Auth Proxy 経由外部CLIが必要(AWS CLI + Session Manager プラグイン / cloud-sql-proxy) ローカルファイル SSMのポート転送
TLS接続 検証あり/なしを選択 検証あり/なしを選択 SNI指定に対応
データベースの切り替え スキーマも表示 1ファイル=1DB DB番号
閲覧
テーブル構造(カラム/インデックス/外部キー)
日本語の論理名(コメントの分割表示) コメントの仕組みが無い
概算行数の表示 統計情報が無い
名前で探す(テーブル名・カラム名・コメント) 全スキーマ キー名で検索
値で探す(データの中身から検索) 値・キー名
実行中の接続・SQLの一覧(中止・切断) 要 PROCESS 権限 要 pg_read_all_stats 等 サーバーが無い
ER図(リバース・編集・PNG出力)
関数・プロシージャ・トリガの定義表示 トリガのみ
CREATE 文の表示
スキーマ比較・定義書の出力(CSV / Excel)
SQL・コマンド
SQL実行(複数文・選択実行・ページング) コマンドコンソール
入力補完(テーブル名・カラム名)
EXPLAIN QUERY PLAN
EXPLAIN ANALYZE(実測値つき実行計画) 8.0.18以降 SQLiteに無い
トランザクションモード(自動ROLLBACK)
結果の CSV / Excel 出力
結果の自動キャプチャ(PNG) コンソール結果のみ
編集
データの編集(UPDATE / INSERT / DELETE) キーと値
テーブルの作成・改名・削除 文字コード・照合順序も指定 スキーマを指定
データベース・スキーマの作成・削除 文字コード・照合順序も指定
システムDBは削除不可
エンコーディング・照合順序も指定
スキーマも対応
1ファイル=1DB DB番号は固定
テーブルの日本語名(テーブルコメント)
カラムの追加・削除・改名
型・NOT NULL・デフォルトの変更 ALTER TABLEの制約
照合順序(COLLATE)の変更 型指定とまとめて実行
カラムの並べ替え(ドラッグ) PostgreSQLに無い
外部キーの追加・削除 後から付け外しできない
インデックスの追加・変更・削除
インデックス種別の指定 BTREE / HASH / FULLTEXT / SPATIAL btree / hash / gist / gin / spgist / brin 種別の概念が無い
CSV / TSVファイルの取り込み
日本語のテストデータ生成氏名・住所・電話番号など。外部キーは参照先の値から選びます
エクスポート/インポート(外部ツール連携) mysqldump / mysql
接続設定のTLSを引き継ぎます
pg_dump / psql
接続設定のTLSを引き継ぎます
ユーザー・権限
ユーザー/ロールと権限の一覧見る権限が足りない接続では、見えるぶんだけを出して断り書きを添えます ユーザーの概念が無い 未実装
作成・パスワード変更・改名・停止・削除サーバー既定のユーザーと、今つないでいる自分自身は変更できません 名前と接続元ホストの2つ組で1人 停止は NOLOGIN。削除は権限と持ち物を片付けてから
権限の付け外し(GRANT / REVOKE) サーバー全体/データベース/テーブル データベース/スキーマ/テーブル
列単位と既定権限は表示のみ
AI連携(MCPサーバー)
AIクライアントからのスキーマ参照テーブル・カラムの一覧と定義、日本語名(コメントの論理名)、名前での検索 第1弾はSQLを書くDBのみ
AIからのSQL実行(参照)1文のみ・既定200行/最大1000行。トランザクションとセッション設定は常に拒否
AIからのSQL実行(更新)実行のたびにQuelioの画面で許可を求めます。「本番」環境の接続では許可できません 許可制 許可制 許可制

03データベース別の詳細

できないことは、理由を「DBの仕様」と「Quelio 未実装」に分けて記載しています。

MySQL

5.7 / 8.0 / 8.4 / 9.x

できること

  • テーブル定義のその場編集(カラム・インデックスの追加/変更/削除)
  • カラムのドラッグでの並べ替えCHANGE COLUMN … FIRST / AFTER
  • 属性の変更(AUTO_INCREMENT / ON UPDATE CURRENT_TIMESTAMP)
  • 照合順序の変更、テーブル/カラムのコメント編集
  • インデックス種別の指定(BTREE / HASH / FULLTEXT / SPATIAL)
  • 外部キーの追加・削除(ON DELETE / ON UPDATE の指定つき)
  • テーブル・データベースの作成(文字コードと照合順序を選択)
  • CSV / TSVファイルの取り込み、mysqldump / mysql を使ったエクスポート・インポート
  • ユーザーと権限の管理(作成・パスワード変更・改名・停止・削除、GRANT / REVOKE)。 8.0 の動的権限(ROLE_ADMIN など)も、付いているものは外せます

できないこと

  • ビュー・ストアドプロシージャ・関数・トリガの編集(定義の表示はできます。未実装)
  • パーティション操作(未実装)
  • ユーザー・権限はロールの作成と、所属の付け外しが未実装(所属は一覧に出ます)
  • 生成カラム(GENERATED)の変更 — 式が失われるため受け付けません
  • 主キー・UNIQUE制約に紐づくインデックスの変更 — 制約側の操作が必要なため
  • EXPLAIN ANALYZE は 8.0.18 未満では使えません(DBの仕様)

PostgreSQL

10 以降(12 以降を推奨)

できること

  • スキーマ付きのテーブル操作(スキーマ名.テーブル名
  • テーブル定義のその場編集、COMMENT ON によるコメント編集
  • 接続先の pg_type から取得した型を選択(enum・ドメイン・PostGISの型も候補に出ます)
  • インデックス種別の指定(btree / hash / gist / gin / spgist / brin)
  • 外部キーの追加・削除スキーマ・データベースの作成/削除 (エンコーディングと照合順序 LC_COLLATE を指定できます)
  • パーティションの表示(CREATE 文・ALTER 文の生成にも PARTITION BY / PARTITION OF を反映)
  • EXPLAIN / EXPLAIN ANALYZE、CSV取り込み、pg_dump / psql 連携
  • ロールと権限の管理(作成・パスワード変更・改名・停止・削除、GRANT / REVOKE)。 ロールの削除では、先に権限と持ち物を片付けます

できないこと

  • カラムの並べ替え — PostgreSQL 自体が対応していません(DBの仕様)
  • 照合順序だけを変える構文が無いため、型の指定とまとめて実行します(DBの仕様)
  • ビュー・マテリアライズドビューの定義編集、REFRESH(未実装。一覧表示と削除は可能)
  • 関数・トリガの編集(定義の表示はできます。未実装)
  • 拡張機能の管理(未実装)
  • 権限は列単位と既定権限(DEFAULT PRIVILEGES)が表示のみ(未実装)
  • ロールの所属(メンバー)の付け外し(未実装。所属は一覧に出ます)
  • スキーマ・テーブルの権限はつないでいるデータベースのぶんだけ表示されます(DBの仕様)。 他のデータベースへ付けるときは、そのデータベースへ繋ぎ直してから実行します

SQLite

SQLite 3 系のファイル(エンジン同梱: 3.51)

できること

  • ファイルを選ぶだけで接続(サーバー・追加インストール不要)
  • テーブルの作成・改名・削除、カラムの追加・削除・改名
  • インデックスの追加・変更・削除、データの編集、CSV / TSVの取り込み
  • 名前・値からの検索、トリガの定義表示、CREATE 文の表示
  • ER図・スキーマ比較・定義書CSV・EXPLAIN QUERY PLAN
  • 主キーが無いテーブルでも、rowid による主キーがあれば編集できます

できないこと

  • 型・NOT NULL・デフォルトの変更 — SQLite の ALTER TABLE ではできず、テーブルの作り直しが必要(DBの仕様。将来対応を検討)
  • コメント(日本語の論理名) — 仕組みがありません(DBの仕様)
  • 照合順序の変更・インデックス種別の指定(DBの仕様)
  • 外部キーの追加・削除 — 作成後に付け外しできません(DBの仕様。表示は可能)
  • 概算行数の表示 — 統計情報がありません(DBの仕様)
  • エクスポート/インポート(外部ツール連携)(未実装)
  • 暗号化DB(SQLCipher)、ATTACH した複数DBの表示(未実装)

Valkey(Redis互換)

Valkey 7.2 以降 / Redis 6.0 以降

できること

  • キーの一覧(SCAN によるパターン絞り込み)と、型・TTL・メモリ使用量の表示
  • 値の表示(string / hash / list / set / zset / stream)と、JSON・PHPシリアライズの整形表示
  • 値の編集・要素の追加・削除、キーの作成・改名・削除TTLの変更
  • キーの検索(値の中身・キー名)と、パターンに一致するキーの一括削除
  • コマンドコンソール(redis-cli 風の出力・複数行実行・結果のキャプチャ)
  • TLS接続(SNI指定つき)と SSHトンネル

できないこと

  • クラスタ構成・Sentinel — 単一ノードへの接続のみ(未実装)
  • 値ビューは先頭200件まで、string は先頭4096バイトまで(それ以降はコンソールから)
  • バイナリの値・長すぎる値の編集 — 壊さないよう禁止しています
  • stream の既存エントリの変更 — 仕様上できません(追加・削除は可能)
  • Pub/Sub・MONITOR — 接続を占有するためブロックしています
  • COPY / DUMP / RESTORE、ACL・ユーザー管理(未実装)
  • フィールド単位のTTL(HEXPIRE 系)、JSON などモジュール型の値表示(未実装)

04すべての接続に共通する制限

項目内容
読み取り専用モード 接続ごとに「読み取り専用」を指定できます。指定すると、SQLの更新系・DDL・行編集・Valkeyの書き込みコマンド・SQLファイルの取り込みをすべて拒否します。画面側でも変更操作を出さず、タブに R/O バッジを表示します。
取り返しのつかないSQLの確認 DROP / TRUNCATE や WHERE の無い UPDATE / DELETE は、実行前に接続先とSQLを出して確認します。ALTER / RENAME の確認は 設定 > 一般 で外せます(マイグレーション用のSQLをまとめて流すとき向け)。
画面に出す件数・文字数 結果は1000行ずつ、1セルあたり1000文字までの表示です。CSV / Excel 出力はそのSQLの全行、EXPLAIN は全文を表示します。Excelは1シートの上限(1,048,575行)を超えると中止します。
TLSの検証 MySQL / PostgreSQL は接続ごとにTLSの使い方を選べます(既定 / 使わない / 必須 / CA検証 / CA+ホスト名検証)。CA証明書とクライアント証明書のファイルも指定できます。証明書を検証しない設定のときは、接続設定と画面下の帯に「TLS未検証」の注意が出ます。SSH踏み台を経由する場合は接続先が 127.0.0.1 になるため、ホスト名の検証はできません(CA証明書の検証までを行います)。手元のDBとSSH / SSM経由の接続には注意を出しません。
日時のタイムゾーン 接続のタイムゾーンをアプリを動かしている端末に合わせます。TIMESTAMP列やテーブルの作成・更新日時は、mysql コマンドや psql と同じ時刻で表示されます。PostgreSQL の timestamptz には時差(+09:00 など)を添えます。
AI連携で対応するクライアント Claude Code(HTTP)/Claude Desktop(Quelio自身を中継役として起動)/HTTP対応のクライアント全般(Cursor など。URLと Authorization ヘッダを書ける形式)。設定 > AI連携 に、ポートとトークンを埋め込んだ設定文が出ます。コピーして貼るだけで、書き換えは要りません。
AIに渡らないもの 接続先のホスト名・ポート・利用者名・パスワード・SSHの設定(鍵のパス・パスフレーズ)は、AIへ渡しません。AIが知るのは接続名・DBの種別・環境ラベル・公開レベルだけです。AIクライアントの設定ファイルにもDBの情報は書きません(書くのはQuelioのURLとトークンのみ)。待受は 127.0.0.1 のみ・トークン必須・Quelioを起動している間だけ。既定ではどの接続も公開しません。AIが実行したSQLはすべてSQLコンソールに [AI] 付きで残ります。
対応OS・言語 macOS(Apple Silicon)/ Windows(x64)。UIは日本語のみです。保存したパスワードの暗号鍵をOSのキーチェーン(Windowsは資格情報マネージャー)に預ける作りのため、Linux版は配布していません。

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